－主要目次－

第1部　日本憲法学の源流

　穂積陳重の憲法思想
　　－『法窓夜話』、『続法窓夜話』を再読する　　　　　　　　　　　　　神野　　潔
　鈴木安蔵の憲法学と「近代」をめぐる二つの思想　　　　　　　　　　　　戸田　舜樹
　鈴木義男と日本国憲法　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　仁昌寺正一
　吉野作造と二人の鈴木、そして「日本国憲法」　　　　　　　　　　　　　石村　　修

第2部　分極化するアメリカ社会と憲法判例の動揺

　司法審査における公衆の支持の動向の予期
　　－David A. Straussの「現代化アプローチ」の検討　　　　　　　　　　岡田　聖貴
　シャドー・ドケットと司法の正統性の動揺　　　　　　　　　　　　　　　鈴木　繁元
　アメリカ合衆国の中絶規制について　　　　　　　　　　　　　　　　　　小出　幸祐

第3部　憲法学における国家・集団・個人

　個人情報保護における透明性の憲法的保障
　　－ドイツ連邦憲法裁判所の判例を素材とした開示請求権と独立監督機関の役割
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　石原　悠大
　アイヌ民族が先住民族であることの法的意義　　　　　　　　　　　　　　落合　研一
　フランスにおける憲法アイデンティティ概念の一考察　　　　　　　　　　樋口　惟月
　配偶子提供における提供者の同意と「自己の出自を知る権利」に関する一考察
　　－独仏の状況を参考に　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　松尾　直紀
　グローバルな文脈における憲法制定権力の近年の議論状況　　　　　　　　ドイル彩佳

第5部　平和と法をめぐる対話

　二〇二五年度憲法理論研究会総会
　「〈戦争を知らない子どもたち〉だけのこの国」を目の前にして】
　企画趣旨　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　山元　　一
　安全保障を論じるときに憲法学が直面する法的課題　　　　　　　　　　　城野　一憲
　殲滅思想としての「対テロ」と暴力の克服をめざす憲法二四条の意義　　　清末　愛砂
　全体討論　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　江島　晶子・横大道　聡
　研究総会全体総括　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　山元　　一

書　評