－主要目次－

第一部　文化戦争とリベラル憲法理論のゆくえ

　中絶規制の判断枠組みに関する合衆国最高裁判所の迷走　　　　　　上田　宏和
　特定の価値観を正統と位置づける権威とシンボリック・スピーチのゆくえ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　德永　達哉
　人種的分断の防止の視点からのAffirmative Actionの意味の再検討　茂木　洋平
　　《コメント》
　アイデンティティと耐え難き法の「浅さ」？　　　　　　　　　　　松尾　　陽
　「文化戦争」時代のアメリカ社会と憲法論争　　　　　　　　　　　南川　文里

第二部　多様化する社会の憲法理論と人権

　職業の自由と職業像　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　新井　貴大
　「憲法保障」とそのドグマ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　石村　　修
　日本平等審査におけるドイツ平等審査論　　　　　　　　　　　　　辛嶋　了憲
　カナダから見たオーストラリアの憲法解釈　　　　　　　　　　　　高木　康一
　「財産権」と法理論　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　松本　有平

第三部　多様化する社会と統治機構

　政党の内部秩序への視座　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　今枝　昌浩
　恩赦、amnesty の基礎の一考察　　　　　　　　　　　　　　　　　浦川源二郎
　専門家の関与する民主的政治過程　　　　　　　　　　　　　　　　高橋　雅人
　立憲主義と軍事的合理性のせめぎあい　　　　　　　　　　　　　　陳　　韋佑
　民事裁判手続における裁判を受ける権利　　　　　　　　　　　　　吉原　裕樹

第四部　『大人』と『子ども』の境界と人権

　成年年齢引下げと消費者法　　　　　　　　　　　　　　　　　　　大澤　　彩　
　「AV新法」と憲法　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　志田　陽子
　特定少年の実名報道における人権と公共性の限界線　　　　　　　　渕野　貴生
　一八歳成人と「子どもの人権」　　　　　　　　　　　　　　　　　堀口　悟郎

書評

　山本真敬『立法裁量と過程の統制』　　　　　　　　　　　（評者）栗島　智明
　奥村公輔『政府の憲法解釈の諸相』　　　　　　　　　　　　　　　徳永　貴志