−主要目次−
第一部 緊急事態と立憲主義
緊急事態序説 長谷部恭男
B・アッカマンの emergency constitution 論・再考 木下 智史
フランスにおける緊急状態をめぐる憲法ヴォードヴィル
―エキストラとしての法原理部門― 村田 尚紀
緊急事態に対する「行政による統制」? 高橋 雅人
緊急権と「外見的立憲主義」
―ドイツと日本― 長 利一
第二部 国際化の中の立憲主義
裁判所における国際法規範の「参照」 手塚 崇
憲法の「拷問禁止」規範
――国際人権法との関係を考慮して―― 阿部 純子
第三部 立憲主義の理論的展開
デュー・プロセスの概念史
―「実体的デュー・プロセス」の再検討― 清水 潤
憲法上の「権利」と利益について 金原 宏明
憲法における「私人間効力」論の現状分析
―イギリスにおける「水平的効力」の議論を素材として―
平松 直登
人民主権の実現と裁判所の果たすべき役割
――Brown判決に関するアッカマン及びバルキンの
議論からの示唆として―― 川鍋 健
第四部 司法審査制と民主主義論の現在
わが国における「司法審査と民主主義」論の経緯と展望 市川 正人
「反多数決主義という難問」の存在意義に関する若干の考察
金澤 孝
第五部 立憲主義の現代的課題
フランスにおける人種差別表現規制について 光信 一宏
「保護されない言論」と内容規制
―アメリカにおける両者の関係に関する覚書― 菅谷 麻衣
同性婚をめぐる合衆国最高裁の「論理」的展開
―Lawrence, Windsor, Obergefell判決― 上田 宏和
「患者の自己決定権」の憲法上の定位について
―韓国における患者の自己決定権に関する議論を参考に―
牧野 力也
生存権と責任
―生存権と勤労の義務の関係に関する予備的考察― 辻 健太
川内原発稼働差止訴訟について 工藤伸太郎
書 評
杉山有沙著『障害差別禁止の法理』(成文堂、2016年)
評者 植木 淳
成原 慧著『表現の自由とアーキテクチャ』(勁草書房、2016年)
評者 西土彰一郎
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