第1部 戦後史のなかの憲法
ドイツ基本法とその周辺―公論による正当化 三島憲一
人権理論における「科学的方法」と本質主義の縛り 西原博史
Leben und leben lassen!
―平和の「科学」、自由の「哲学」 西村裕一
戦後憲政史における主権・代表制・選挙権論 辻村みよ子
第2部 実名報道をめぐる憲法上の問題
実名報道の自由/知る権利? 榎澤幸宏
個人の尊厳原理から見た実名犯罪報道、
及び、その憲法学上の位置づけ 井上知樹
実名犯罪報道と無罪推定の原則 飯島滋明
第3部 統治と時代
「少国民」世代の憲法研究者の願い 杉原泰雄
参議院改革から立法府改革へ 大山礼子
現代フランスの刑事法改革にみる法と政治の相互作用 石川裕一郎
政治的意思決定における女性参加をめぐる議論 彼谷 環
適用違憲と違憲審査基準 内野正幸
憲法の正統性の時間論的分節化 吉良貴之
現代社会と主権―政治体の結合から 門輪祐介
第4部 人権と時代
企業の社会的責任と人権尊重 芹沢 斉
イタイイタイ病裁判・裁判後の住民の闘い 青島明生
イギリスにおける在外選挙制度 宮内紀子
書 評 福嶋敏明・實原隆志