憲法理論叢書17

憲法理論研究会の年報の第17巻

　第一部 憲法理論の最先端

　　 EU憲法論の困難・可能性・日本との関連　　　　中村民雄
　　 「セックスワーク」・性的自己決定権・人格権　中里見博
　　 遺伝子プライバシー論−遺伝情報は例外か？　　山本龍彦
　　 基本権の間接的侵害理論の展開
　　　 −国家の情報提供行為による基本権侵害を中心として−　斎藤一久
　　 アメリカ合衆国における保護義務論とその合意
　　　 −フランク・マイクルマンの議論を中心として−　　　　松村芳明
　　 裁判員裁判の合議体の公共的討議の場としての特質　　　　柳瀬昇

　第二部　外国憲法理論の現在

　　イギリス人権法における議会主権と憲法的対話　　岩切大地
　　合衆国の公教育における政府権限の限界
　　　−ロックナー判決期の親の教育の自由判例／
　　　　マイヤー判決とピアース判決に関する考察−　中川律
　　フランスにおける病院の非宗教性　　　　　　　　中島宏

　第三部 憲法の歴史

　　憲法のratio
　　　−カール・シュミットの単位思考−　　　　　　福島涼史 　　
　　いわゆる”Gewaltmonopol”について
　　　−中世ドイツにおける自力救済を手がかりに―　岡田健一郎
　　韓国併合−憲法と国際法の問題に即して　　　　　笹川紀勝

　書評

　　麻生多聞　只野雅人　三宅裕一郎